【12年振りの爬虫類族テーマ】溟界について徹底解説!相性の良いカードも紹介【遊戯王解説】

皆様はKONAMIに冷遇されている種族といえば何を思い浮かべるでしょうか?

総数が特に少ない海竜族や幻竜族でしょうか?

それとも未だに最も攻撃力の高いモンスターが「ヴォルカニック・デビル」の炎族でしょうか?

今回紹介するのはそんな他の種族に引けを取らない冷遇を受けてきた… というかそれ以上の冷遇を受けてきたとも言える伝説の種族「爬虫類族」のテーマです!

今回の新規テーマが登場するまでは17年前に登場した「ゴギガ・ガガギゴ」が最大攻撃力でした。

融合、シンクロ、エクシーズ、リンクの全てを合わせても10枚、儀式に至っては存在すらしていない爬虫類念願の新規テーマです。

何と爬虫類族単体のテーマとしては12年振り!「溟界」についての解説となります!

【溟界とは?】

溟界に属するモンスターは光属性と闇属性の爬虫類族で統一されています。

モチーフはエジプトのヘルモポリス神話に登場する8体の神「オグドアド」とされています。

4体の蛇の神、4体の蛙の神がそれぞれ異種族の夫婦となっており、OCGの溟界でもそれが再現されています。

レプティレスやワームなど過去に登場していた爬虫類族テーマも光属性と闇属性が多く、組み合わせやすくなっています。

【溟界のカード解説】

ここからは溟界の各カードの解説となります。

《溟界の滓-ヌル》

このカードは手札から墓地に送ることでデッキから闇属性爬虫類族モンスターを墓地に送る効果、自分フィールドにモンスターがいない時か溟界モンスターが存在する時に墓地から蘇生できる効果を持っています。

自己蘇生した場合はフィールドから離れる時に除外されますが、エクシーズ素材にするなら除外されずに墓地へ送られるため、エクストラデッキを使う際はエクシーズメインで戦うのがおすすめです。

また、自己蘇生したこのカードが存在する限り爬虫類族しか特殊召喚できなくなるため、「キングレムリン」をエクシーズ召喚してサーチしつつ誓約を解除する動きが強力です。

《溟界の滓-ナイア》

このカードは手札から墓地に送ることでデッキから光属性爬虫類族モンスターを墓地に送る効果、召喚・特殊召喚時に溟界魔法・罠カードをサーチする効果を持っています。

溟界魔法・罠カードについては後ほど順に解説します。

状況に応じて必要な魔法・罠カードを持ってこれるため、対応力の高い主力モンスターです。

《溟界の漠-フロギ》

このカードは墓地に送られた時と墓地から特殊召喚した時に相手のフィールドのモンスターと墓地のモンスターを入れ替える効果、墓地にいる時に手札を1枚捨てて手札に戻る効果を持っています。

フィールドと墓地の入れ替え効果は単体ではアドバンテージを取れませんが、他の溟界モンスターの効果発動のためのトリガーにすることができます。

また、溟界や爬虫類族は墓地で発動する効果を持ったモンスターが多いため、手札を1枚捨てて墓地のこのカードを手札に戻す効果も有効に働く場面は多いです。

《溟界の漠-ゾーハ》

このカードは墓地に送られた時と墓地から特殊召喚した時に相手に1枚ドロー+自分はデッキから溟界を手札に加えてお互い手札を1枚墓地に送る効果、墓地にいる時に手札を1枚捨てて手札に戻る効果を持っています。

溟界をサーチしつつ手札を1枚墓地に送る効果自体は強力ですが、相手の手札の入れ替えや墓地肥やしにもなるため注意が必要です。

墓地から手札を1枚捨てて手札に戻る効果は「溟界の漠-フロギ」と同じく、墓地効果の多い爬虫類族では有効に使える場合も多いでしょう。

《溟界の黄昏-カース》

このカードは自分フィールドのモンスター1枚をリリースして墓地から特殊召喚し、相手モンスター1枚を効果を無効にして蘇生する効果、特殊召喚時に墓地のレベル4以下の溟界モンスターを蘇生する効果を持っています。

自己蘇生時に相手の展開を許してしまいますが、レベル4以下の溟界モンスター蘇生から更なる展開に繋げることが可能であるため、墓地を肥やした後の起点としては強力です。

このカードで蘇生した溟界モンスターは効果も無効にならないため、次のサーチに繋げることもできます。

自己蘇生についてはフィールドから離れる際にこのカードが除外されることもなく、1枚あれば何度でも使い回すことが可能です。

《溟界の昏闇-アレート》

このカードは自分フィールドのモンスター1枚をリリースして墓地から自己蘇生し、相手は墓地から1枚手札に回収できる効果、特殊召喚時に除外されている爬虫類族を含むモンスター2枚を墓地に戻す効果を持っています。

自己蘇生時に相手に墓地回収されてしまうのはかなりのデメリットです。蘇生であれば除去すれば良いですが、強力な手札誘発などを回収されると厳しいです。

できる限り墓地が肥える前の序盤に自己蘇生したいです。

除外から墓地に戻す効果については墓地効果を多用する溟界については大きなメリットです。ただ、相手の墓地回収を防ぐためにこのカードを序盤に使うと除外から墓地に戻す効果を活用できません。

使いどころが非常に難しいモンスターとなります。1枚あれば使い回せますので、採用は1枚で十分でしょう。

《溟界王-アロン》

このカードは自分モンスター2枚をリリースし自己蘇生する効果、相手がドローフェイズ以外でデッキから手札に加えた時に1枚ランダムハンデスする効果、相手モンスターが効果で墓地に送られた時にデッキ・墓地から光属性・闇属性の爬虫類族モンスターをサーチする効果を持っています。

蘇生条件がモンスター2枚リリースと厳しくなりますが、残り二つの効果は非常に強力です。

溟界は相手に手札補充させてしまうデメリットを持った効果が多いですが、このカードのハンデスで相殺できます。

また、このカード1枚が立っているだけで相手は初動がかなり動きにくくなりますので強力です。

また、サーチ・サルベージ効果も発動条件は緩く、簡単にアドバンテージを得ることができます。

溟界の主力となるモンスターです。

このカードも自己蘇生の際に除外されることはないので、1枚あれば何度でも使い回すことが可能です。

《溟界妃-アミュネシア》

このカードは自分モンスター2枚をリリースして自己蘇生する効果、相手の墓地からモンスターが蘇生された時に相手フィールドのカード1枚を墓地送りにできる効果、相手の手札・デッキからカードが墓地に送られた時に自分の墓地から光属性・闇属性の爬虫類族モンスターを蘇生する効果を持っています。

相手モンスターが蘇生された時に発動する効果は能動的に発動できるように「溟界の漠-フロギ」や「天龍雪獄」などと組み合わせると強力です。

相手の手札・デッキから墓地に送られた時に蘇生する効果も能動的に使いたいなら他の溟界モンスターと組み合わせるのが良いでしょう。

「溟界王-アロン」とはそれぞれの効果が連動しているため、同時に展開できれば非常に強力です。

このカードも例のごとく1枚あれば何度でも使い回すことができます。

《溟界神-オグドアビス》

このカードは3枚リリースで墓地から蘇生する効果、フリーチェーンで1度だけ墓地から蘇生された表側モンスター以外のモンスターを全て墓地送りにできる効果を持っています。

3枚リリースは非常に重いため、できれば他のカード効果で墓地から蘇生したいです。

その分全体除去効果は非常に強力です。

対象を取らない墓地送りであるため、防ぐのはかなり難しいです。

ステータスも高く、溟界の切り札に相応しいモンスターです。

このカードの登場でついに爬虫類族最高攻撃力モンスターが「ゴギガ・ガガギゴ」から更新されました。

《溟界の蛇睡蓮》

このカードはデッキから爬虫類族モンスターを1枚墓地に送り、墓地の爬虫類族モンスターが5種類以上なら墓地から爬虫類族モンスターを蘇生できる効果を持っています。

溟界という名称が付いているものの、効果自体は爬虫類族全般で使える汎用性の高い強力な効果です。

「溟界の滓-ヌル」と手札コスト1枚あれば、このカードをサーチしつつ墓地の爬虫類族を揃えて蘇生まで繋げることが可能です。

⑴「溟界の滓-ヌル」の効果で手札の「溟界の滓-ヌル」とデッキの「溟界の漠-ゾーハ」を墓地に。

⑵「溟界の漠-ゾーハ」の効果で手札を1枚捨てて手札に戻して通常召喚。

⑶「溟界の滓-ヌル」の自己蘇生効果発動。

⑷「溟界の滓-ヌル」と「溟界の漠-ゾーハ」で「キングレムリン」をエクシーズ召喚し、その効果で「溟界の滓-ナイア」を手札に加える。

⑸「溟界の滓-ナイア」の効果で手札の「溟界の滓-ナイア」とデッキの「溟界の黄昏-カース」を墓地に。

⑹「溟界の黄昏-カース」の効果で「キングレムリン」をリリースして自己蘇生し、その効果で「溟界の滓-ナイア」を墓地から特殊召喚。

⑺「溟界の滓-ナイア」の特殊召喚時効果で「溟界の蛇睡蓮」をデッキから手札に。

⑻「溟界の黄昏-カース」と「溟界の滓-ナイア」でリンク2のモンスターをリンク召喚。

これで墓地の爬虫類族が4種類になります。「溟界の蛇睡蓮」の効果で5種類になり、蘇生まで行うことが可能です。

リンク2モンスターを出しつつ、好きな爬虫類族モンスターを特殊召喚でき、更に墓地も肥えている状態を作れるので非常に強力です。

《溟界の淵源》

このカードは自分の爬虫類族モンスターが戦闘又は相手の効果で破壊された場合に相手フィールドのカード1枚を墓地送りにする効果、破壊された時に墓地の爬虫類族モンスターの種類だけ相手のデッキを墓地に送る効果を持っています。

相手フィールドのカードを墓地に送る効果は自爆特攻でも利用できるため、「溟界の滓-ナイア」でサーチしてそのまま除去に繋げることも可能です。

能動的にも受動的にも利用できるカードです。

ただし、破壊された時に相手のデッキから墓地に送る効果は相手の墓地肥やしを行ってしまうため、発動しない方が良いです。

《溟界の虚》

このカードは自分・相手のメインフェイズに自分の爬虫類族効果モンスターをリリースして相手の墓地のモンスターを蘇生する効果を持っています。

基本的には墓地利用を行おうとする相手への妨害と「溟界妃-アミュネシア」の効果トリガーのために使うことになります。

《溟界の呼び蛟》

このカードはトークン2枚を特殊召喚できる効果です。墓地に溟界モンスターが8種類以上いれば代わりにカード名が異なる爬虫類族モンスター2枚を蘇生する効果に変化します。

このトークンには何の制約もないため、リンク素材から溟界のリリースまで幅広く利用可能です。

罠カードであるため、活用できるタイミングが遅い以外は使いやすいです。

採用は速攻性を重視するか否かで考えると良いでしょう。

墓地に8種類以上の溟界モンスターがいれば2枚蘇生に変化しますが、この条件を満たすのは難しいです。

「スネークレイン」や前述の「溟界の滓-ヌル」の展開を使えば可能ではありますが、安定はしないためオマケと考えておきましょう。

【溟界と相性の良いカード解説】

ここからは溟界と相性の良いカード解説となります。

《キングレムリン》

このカードは溟界で必須となるランク4エクシーズモンスターです。

緩い召喚条件と範囲の広いサーチ効果、溟界では過労死枠となります。

エクシーズ素材になれば自己蘇生した「溟界の滓-ヌル」なども除外されずに済むのも大きなメリットです。

このカードは可能なら複数枚採用したいです。

《レプティレス・エキドゥーナ》

このカードはリンク召喚成功時に相手モンスターの攻撃力を0にでき、更に相手の攻撃力0のモンスターの数だけ爬虫類族モンスターをサーチできます。

敵モンスターを無力化しつつ、サーチでアドバンテージを獲得できるため非常に強力です。

このカードのステータスはかなり貧弱+効果発動後はエクストラデッキから爬虫類族モンスターしか出せなくなるため、効果を使ったあとは「エーリアン・ソルジャー M/フレーム」の素材にするのが良いでしょう。

《エーリアン・ソルジャー M/フレーム》

爬虫類族全般で利用可能なリンクモンスターです。

素材が爬虫類族モンスター2枚とこのデッキなら簡単に特殊召喚できます。

相手の除去に合わせてエーリアンカウンターを置けば大量蘇生が可能です。

墓地から蘇生されたモンスターなら「溟界神-オグドアビス」の除去に巻き込まれることも無いため、おすすめのモンスターです。

《カゲトカゲ》

このカードは召喚条件がかなり緩いレベル4爬虫類族モンスターです。

「キングレムリン」を召喚するための素材要員です。逆に「キングレムリン」からサーチして後の展開に繋げることもできます。

ランク4を立てるための展開手段が不足している場合は採用しても良いでしょう。

《ヤモイモリ》

墓地から除外することで自分の爬虫類族と相手モンスターを裏側守備表示にする、又は自分の爬虫類族を破壊して相手モンスターの攻撃力を0にする効果を持っています。

「スネークレイン」を採用する場合はまとめて墓地に送るモンスターの中にこのカードを含むことで厄介なモンスターにも簡単に対応できるようになります。

墓地送りの手段は溟界なら多数ありますので、1枚だけ採用しておいても活躍してくれるでしょう。

《暗黒の魔王ディアボロス》

闇属性モンスターがリリースされた時に手札・墓地から特殊召喚できる大型モンスターです。

溟界なら闇属性モンスターがリリースされる場面が多く、特殊召喚は容易です。

このカードは相手のリリースや対象に対して耐性があり、硬い上に何度も墓地から呼び出すことができます。

更にデッキに戻すという強力なハンデス効果も持っています。この効果は自身をリリースのコストにすることもでき、腐りにくいです。

召喚条件の緩さ、カードパワーの高さからこのカードを採用してみても面白いでしょう。

《覇蛇大公ゴルゴンダ》

フィールド魔法があるだけで手札・墓地から特殊召喚できる爬虫類族レベル8モンスターです。

溟界には「溟界の淵源」という専用フィールド魔法もあり、特殊召喚条件を満たすのは簡単です。

「キングレムリン」からサーチや「スネークレイン」で墓地へ送り自己蘇生、エクシーズ素材とするのが良いでしょう。

1枚入れるだけで活躍の場は多いため、個人的に特にオススメのカードです。

《ライト・サーペント》

このカードは手札から墓地へ送られた場合に特殊召喚できる爬虫類族モンスターです。

「溟界の漠-ゾーハ」や「溟界の漠-フロギ」の自己回収のコストにするのが良いでしょう。

特殊召喚したこのカードは「レプティレス・エキドゥーナ」や「エクシーズ・ソルジャー M/フレーム」の素材にするのがオススメです。

「キングレムリン」からサーチできることもあり、1枚あれば十分活躍します。

《スネークレイン》

最強の爬虫類族サポートカードです。

デッキから4枚の爬虫類族を墓地に送れるバグカードです。

制限カードの「おろかな埋葬」ですら1枚しか墓地に送れないのに、このカードは手札コストが必要なものの4枚まとめて墓地送りが可能です。

これが爬虫類族でなかったら禁止カードになるレベルです。

爬虫類族テーマの最強にして最高のサポートカードです。

溟界は特に墓地効果が多いため、必ず採用したいカードになります。

《トレード・イン》

このカードはレベル8モンスターを捨てて2枚ドローできるカードです。

デッキを回しつつレベル8モンスターを墓地に送ることができます。

溟界は墓地効果が主軸であるため、コストもメリットとなります。

レベル8溟界を主軸とする場合は採用しても良いでしょう。

《強欲で金満な壺》

このカードはエクストラデッキをランダム除外して2枚ドローするカードです。

溟界は「キングレムリン」のみ過労死レベルで多用しますが、その他のエクストラデッキはあまり使用しません。

基本的にはメインデッキのカードで戦えるテーマであるため、このカードのコストの影響は小さいです。

ドローソースや手札が足りない場合は採用してみても良いでしょう。

《毒蛇の供物》

このカードは爬虫類族1枚と相手カード2枚を破壊できるカードです。

溟界は墓地効果が多く、破壊コストは問題なく使うことができます。

サクリファイスエスケープに使うのがオススメです。

《W星雲隕石》

このカードはフィールドの裏側守備表示モンスターを全て表側守備表示にする効果、エンドフェイズに光属性・爬虫類族モンスターを全て裏側守備表示にし、その枚数分ドローする効果した後、レベル7以上の光属性・爬虫類族モンスターを特殊召喚する効果を持っています。

発動タイミングがエンドフェイズとシビアですが、発動さえ出来れば大きなアドバンテージを得ることが可能です。

ただし、溟界は光属性だけでなく闇属性も存在するため、状況によっては腐る場合もあります。

デッキのモンスターの比率などを考えて活用できそうなら採用しても面白いかもしれません。

《毒蛇神ヴェノミナーガ》

遊戯王OCG以上最も強力な耐性を持った伝説のモンスターです。

このカードの採用は完全にロマンになりますが、溟界の登場でかなり活躍させやすくなりました。

溟界で墓地肥やしや「毒蛇王ヴェノミノン」を用意することが簡単になったため、「蛇神降臨」さえ引ければ比較的簡単に特殊召喚できます。

召喚には「毒蛇王ヴェノミノン」が効果破壊される必要がありますが、前述の「ヤモイモリ」や「毒蛇の供物」で破壊できるため意外と簡単に条件を満たせます。

ロマンを追求するなら是非「毒蛇神ヴェノミナーガ」をエースモンスターにしてみてください!

【溟界についてまとめ】

溟界は爬虫類族デュエリストが長年待ち続けた爬虫類族単体テーマです。

「スネークレイン」と相性抜群の墓地効果で何度も墓地から蘇生して戦うテーマになります。

爬虫類族は他の種族やテーマと合わせることが難しい種族ではありますが、他にも相性の良いカードがございましたら是非コメント欄にご記載くださいませ!

ご視聴ありがとうございました!

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